アパレル・ファッション業界の転職活動、第一歩は「自分の仕事の数値化」から。

転職活動を始めるにあたって最初にしていただきたいことがあります。
それは、「自分の仕事(キャリア)の数値化」です。
自分がこれまで社会人として、どんな仕事を「どれくらい」経験してきたのか。
今回は、アパレル・ファッション業界で転職活動を始めた人の第一歩、「自分の仕事の数値化」についてお話します。
仕事(キャリア)の数値化は、アパレル・ファッション業界で転職活動する自信になる。
最初にお話したいのは、数値化から得られる自信の話です。
仕事の「数値化(定量化)」をしていない人が、アパレル・ファッション業界には多い。
私が自分の転職活動をしたり、面接官として採用面接を担当して多くの人と会ってきました。
アパレル・ファッション業界には自分の仕事を数値化している人が非常に少ない。
これは経験から実感して言えることです。
数値化できない仕事は、不必要かもしれないと考える。
数値化は、自分の仕事を客観的に観測すること。
アパレル・ファッション業界においては、感性ではなく論理で仕事をすすめるために絶対不可欠なことです。
根本的に、どんな仕事も数値化して考えることができます。
デザイナーであれば、自分が担当した商品の数、売り上げ。
生産管理であれば、担当した型数。納期通りに生産ができたのか、等。
数値化できない仕事は、必要のない仕事かもしれません。
数値の理解が、説得力を生む。
自分の仕事の数値を理解していることで、どんなメリットが有るのか、次にお話していきます。
日々の仕事に数値を取り入れる。
日々の大事な仕事に数値を忘れず含めることで自分の成果や成長を自分だけでなく周囲に知ってもらうことができます。
この場合、周囲に成果を知らしめる喜びより、自身の成長の実感を客観的な数値で知る喜びが上回るはずです。
数値を入れて話をすると、言葉に説得力が増す。
自分の仕事を他人に説明する時に、数値を含めて話すかどうかで説得力は大きく異なってきます。
「今月はたくさん仕事をしました。」というより、「今月は100品番を担当して、納期遅れは0、売り上げは前年比120%・予算比110%を達成しました」。
後者のほうが説得力が大きく仕事を真剣にやっているという印象を受けるに違いありません。
アパレル・ファッション業界での自分の仕事を「数値化」する方法(コツ)
次に、自分の仕事を数値化するコツをお話します。
短い期間で、記録を残す。
会社のみんなで使っているシステムで自動的に自分の仕事の数値情報を溜めていくことができれば、一番楽です。
中小企業や若い企業で働いていて、大規模なシステムを使用できないときは週1回以上の頻度で自分の仕事の数値化をしましょう。
あまりにも幅が広く頻度を極端に短くしてしまうと継続が重荷になってしまいます。
記録した数値をまとめて、転職市場でのアパレル・ファッション業界での自分の立ち位置を知る。
数値情報が貯まってきたら、転職活動に活用しましょう。
求人情報に条件として数値が出ていて合致しているか調べたり、志望企業の実績や業務強度を測る上での指針にしたりと非常に役立つことが多くあります。
最後に。転職しなくても、数値からは逃げるな。
今回はアパレル・ファッション業界での転職活動における、仕事の数値化の重要性を説かせていただきました。
数値化をして転職活動をストップすることになるかもしれません。
自己を見つめ直して、現職でもっと実績を積む(数値を高める)という選択肢もありだと思います。
どんな選択をするにしても、数値から逃げずに立ち向かう姿勢が仕事には必要です。