【職種別転職ポイント】ファッションデザイナー職の労働条件からオススメの企業の特徴まで。
アパレル・ファッション業界での転職は、職種によって様々な活動のポイントが異なります。
これまでに、求人情報から読み解くポイントや企業の見分け方についてお話してきましたが、職種を考えるとさらに深堀りしたアドバイスが転職活動を成功させるために必要となります。
今回は、アパレルデザイナー(企画)職に絞って、労働条件からおすすめできる企業のポイントをお話していきます。
アパレルデザイナー職の基本的な労働条件
まず最初に、一般的なアパレルデザイナーの労働条件についてお話します。
雇用形態は契約社員と正社員が多い。
アパレルデザイナー職の雇用形態は、契約社員もしくは正社員が一般的です。
まれに業務委託契約でフリーデザイナーも存在しますが、キャリアを積んで実績と信頼がある人に限られるので一般的ではありません。
アパレルデザイナー職は基本的に週休2日制。
アパレルデザイナーの休日は、基本的に土日祝日休みの完全週休2日制です。
1日の休憩時間は基本的にお昼休みの60分間。
アパレルデザイナーの1日の休憩時間はお昼休みの60分間です。
デザイナーとはいえ、企業に勤めているサラリーマンなので、きちんと休憩をとらなければなりません。
アパレルデザイナーの勤務場所は基本的に本社勤務。
アパレルデザイナーの勤務場所は本社勤務が一般的です。
東京都内のアパレル企業は、流行発信地と呼ばれる都心にオフィスを構える事が多いので、日中の市場調査がしやすい場所に勤めることになるでしょう。
アパレルデザイナーの転職で大事なポイント
次に、アパレルデザイナーとして転職するにあたって気をつけておきたい大事なポイントをお話します。
応募するブランドに合わせてプレゼン資料を準備する。
デザイナー(企画)に求められるのは、とにかく企画力です。
応募先企業(ブランド)のことを考え、自分が入社する想定で企画を考えてプレゼンできる資料を作成しておくと印象が良くなります。
その時はデザイン画だけでなく、シーズンテーマ等より上の視点をもたせた資料にするとなお良いでしょう。
自社ブランドの企画(元請け)か、他社ブランドの企画(下請け)か。
デザイナーの仕事は、自社ブランドの企画か他社ブランドの企画で大きく異なります。
自社ブランドの企画は、消費者に売れるかどうかが大事なポイントです。
しかし、他社ブランドの企画(OEM/ODM)は、相手先ブランド担当者に売れるかどうかが大事なポイントです。
自分がいくら消費者に売れると思っても、相手の店頭に並べてもらえなければ意味がありません。
同じ下請けでも、OEM企業とODM企業では役割が異なる。
下請けのアパレル企業は多数存在しますが、OEM企業とODM企業では同じデザイナーでも役割が異なります。
OEM企業のデザイナーは、SPA企業から出た企画を忠実に商品化するのが一番大事な役割です。
デザイナーの独自性を出すのであれば、シルエットや素材等で意見を出せる程度で、大元のデザインをゼロからつくるということはありません。
ODM企業のデザイナーは、SPA企業に企画を提案して商品を作っていくのがいちばん大事な役割です。
最終的な商品デザインの決定権はありませんが、ゼロから企画を作っていくことができます。
アパレルデザイナー職志望の人にオススメしたいのはこんな企業
次に、アパレルデザイナーとして転職を考えている人にオススメできる企業の特徴についてお話しします。
好きなブランド、どうしても働きたいブランドがある人はそれが一番オススメの企業です。
自分が好きで、どうしても働きたいブランドがある人は、企画としてやりがいがある企業で働けるのは大きなモチベーションとなります。
キャリアの浅い人は、ものづくりを学べる環境が良い。
キャリアの浅いデザイナーで転職を考えている人が、今在籍している企業以上にものづくりの現場に近い企業がおすすめです。
既成概念に囚われすぎるのはよくありませんが、カジュアルウェアの企画をするならば、コストの制限がある中で最大限売れるであろう商品を企画しなければなりません。
早い段階でものづくりについて詳しくなれば、長いデザイナーキャリアで大きな力となります。
キャリアの長い人は、若い人を育てられる環境が良い。
キャリアの長いデザイナーが思い切って転職をするならば、自身の経験からプレイヤーとして更に活躍できる企業も良いのですが、後進の育成に力を入れている、マネジメント能力のあるデザイナーが求められている企業がオススメです。
計数管理、広くは販売戦略まで考えられる企画職はブランドMDにステップアップできる可能性が高くなります。
最後に。
今回はアパレルデザイナーという職種に絞って、一般的な労働条件・環境から転職時のポイント、おすすめできる企業の特徴までお話しました。
転職活動は人生の転機になる可能性が高い出来事です。
迷ったときは自分だけで考え込まず、周囲の転職経験のある友人や膨大な実績データを持つ転職エージェントなどに相談してみましょう。