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アパレル・ファッション業界で店舗から本社勤務になりたい人向けの手法を紹介します。

KEN
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アパレル・ファッション業界で働く人の多くは、販売員です。
東京や大阪、その他一部の素材の生産地に限ればその割合は下がりますが、全国的に見ると大半が販売員です。

企画がやりたい!デザイナーになる!と夢を持って服飾専門学校の門を叩いたはいいものの、いざ就職活動をしたら販売職にしか受からなかった。
こんな話は珍しくもありません。

今回は販売職として入社し、店舗で働いている人が本社勤務になるための手法を紹介します。

アパレル・ファッション業界で、店舗勤務から本社勤務に移るハードルは高い

キャリアプランは存在しても、門が狭すぎる。

大手アパレルの場合、企業がキャリアプランとして本社勤務職へのステップアップを匂わせるような会社説明を行っている場合があります。

就職活動で営業職や企画職、その他専門職として採用が決まったものの、社会人としてのスタートを店舗勤務できることは珍しくありません。
この場合、半年〜1年程度で店舗勤務を終了して本社勤務となるケースが一般的ではありますが、企業によっては期間が明確になっておらず店舗勤務として飼い殺しになる場合もあります。

このような状況で、販売員として入社した人間が本社勤務となるのはキャリアプランがあるとはいえ、非常に狭い門だと言わざるを得ません。
大きな企業では、営業や企画が所属している会社と販売員が所属している会社が分かれており、更に門戸は狭くなります。

例としてあげると、総合アパレル大手の「株式会社ワールド」では、販売職については「株式会社ワールドストアパートナーズ」という子会社の所属となります。

本社への異動まで時間がかかりすぎる。

仮に本社機能と販売機能が同じ会社でキャリアップを目指すとしても、非常に時間がかかります。
販売員からスタートした場合、一販売員からサブ(店長代理)へ、そこから店長となり、エリアマネージャー等のキャリアアップを経てようやく本社勤務に手がかかるところまでたどり着きます。

会社の歴史が浅く、規模が小さい企業ほど上に上がるチャンスがありますが、逆に優秀なほど店舗勤務から離してもらえなくなる可能性もあり、一概におすすめとは言えません。

転職で、店舗勤務からアパレル本社勤務を実現させる。

自分に自身がある人であれば、同じ会社での異動を目指す以上に、転職で職種変更(キャリアチェンジ)することをを推奨します。

転職成功のためのステップ①「職種選び」狙うなら営業・店舗運営・ディストリビューター・MDアシスタント

キャリアチェンジとはいっても、テキスタイルデザイナーやパタンナーのような専門職に転職できるとは考えないでください。
あくまでこれまでのキャリアの延長線として考えられる職種で探すのが成功確率を上げます。

店舗勤務の販売職から考えられるのは、商品を販売することに関係がある職種です。

具体的には、「営業、店舗運営、ディストリビューター、MDアシスタント」が該当します。
どの職種も店頭での販売や売上と言った計数管理能力が求められるので、日々シビアに売上のことを考えてきた販売員であればマッチできる職種です。

転職成功のためのステップ②「求人情報と企業リサーチ」求人サイトや転職エージェント、企業サイトを活用する。

狙う職種を定めたら、次に具体的な情報収集に移ります。

情報を集める手段としては、「求人サイト」「転職エージェント」「企業の採用情報ページ」が幅広く情報を集めることに向いています。
「求人サイト」として有名で信頼できるのは、リクナビNEXTビズリーチDODAです。
「転職エージェント」は業界専門と全業界網羅の2種類あります。
アパレル業界の転職では、「CREDENCE」「fassione」が知名度と実績があります。
「企業の採用情報ページ」は既に自分が好きな企業があれば、直接ホームページをチェックして直接応募をすることに向いています。

人脈を活かして知人・友人からの直接紹介という手法もありますが、該当職種の実績・経験がベースになるので、販売職からのキャリアチェンジではほとんど考えられません。

転職成功のためのステップ③「店舗勤務をしていたからこそのアピールポイントを明確にする」

販売の現場で自社商品の顧客と直に接したり、季節と商品の販売時期、セールについて体感することは大きな経験になります。
机上の空論にならない、実経験に基づいた仕事経験のアピールは、店舗勤務をしたことのない他の応募者に差を付けるチャンスとなります。

OEM企業で経験を積んでから、アパレルSPAの本社勤務に転職するという手もある。

自社店舗を持つ総合アパレルやSPA企業に、販売職からキャリアチェンジで入社することは簡単ではありません。

他の手段としては、店舗勤務からオフィス勤務に一度移って経験を積んでから、本当に狙っている職種になる方法もあります。
営業や企画の人員が常に足りず、今いる人員でどうにか回しているというアパレルOEM企業は多数存在します。

自社店舗や自社ブランドを持っている企業より、下請けとしてのOEM・ODM企業の方が数多く存在するので、一度そういった下請け企業で営業や企画職としての経験を積んでから総合アパレルやSPA企業に転職する機会を得るのも良い方法です。
店舗での経験があり、ものづくりに近い職場での経験もある。
これは新卒でそのまま本社勤務になった人では絶対に持ち得ない強みです。

転職しないで、店舗勤務からアパレル本社勤務を実現させる。

転職はしたくない。どうしても今いる企業で本社勤務したい。
こういった方もいるはず。その場合の方法もお伝えします。

入社時から希望のキャリアを会社に伝える。

販売員として入社が決まった時から、自分のキャリアを明確に人事に伝えましょう。
直属の上司(店長)に話してもいいのですが、本社で人事を取り扱う人とのパイプがなかったりするので、あまり当てにはできません。
店長自身が本来違う職種で入社してくすぶっている可能性もあるので、余計な軋轢にならないためにも自分のキャリアを話す人は慎重に選ぶ必要があります。
実際に私の友人は、新卒で営業職として就職したものの、店舗勤務が1年経っても終わらず会社からもいつ本社勤務になるのか明確にならなかったため、退職してしまいました。

必要なのは、成果とアピール。

ただ要望を言うだけでは、本社の目に留まる事はありえません。
必要なのは、継続的な成果とアピールです。
店舗での高い販売力が、営業やディストリビューター、MDとして優秀な要素ではありませんが、全く成果の出せていない人間が向いているとは考えません。
全国1位!のような輝かし成果ではなくても、自分の置かれた環境で売上を最大限伸ばすために考えて実行した工夫・行動を記録して資料としてアピールできるよう準備しておくことが重要です。
仮に今の職場で本社勤務へのキャリアアップは叶わなくとも、その資料があれば目をかけてくれる企業は必ず存在します。

最後に。希望があるなら、諦めてはいけない。

本気で店舗勤務から本社勤務を狙うなら、諦めてはいけません。

地方で頑張っているけれどキャリアアップが難しいと思っているのなら、上京して環境を変えるのも一つの方法です。

私はとある地方都市で3年間販売職をしていましたが、一緒に働いたことのある人から誘われて東京のOEM企業に転職しました。

そこで生産管理として経験を積む機会を得たことで、現在も東京で本社勤務を続けています。

頑張りましょう!

ABOUT ME
KEN
KEN
大手アパレル企業所属
アパレル業界経験10年以上。OEM企業での企画営業生産、大手アパレルの販売員、中規模アパレルの生産職を経て、現在は大手アパレル企業でサプライチェーン全般の戦略立案から数値分析までをてがけています。自身の転職や採用担当としての経験に基づく転職ノウハウや業界最新情報やトレンドを発信しています。転職に限らず、豊富な知識と経験を生かした働き方のアドバイスも可能。
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